前回の記事では、門型加工機が大型ワークや長尺部品の加工に適した工作機械であることをご紹介しました。
では実際に、大型加工の現場ではどのような課題があり、なぜ門型加工機が選ばれているのでしょうか。
大型ワーク加工には、通常の加工とは異なる難しさがあります。
大型ワーク加工でよくある課題
大型部品や長尺ワークの加工では、次のような課題が挙げられます。
- ワーク固定が難しい
- 加工中の精度を維持するのが難しい
- 段取りや搬送に時間がかかる
例えば重量のあるワークでは、クランプ位置や固定方法によって加工精度が左右されることがあります。
また、長尺部品では加工中のわずかな歪みや振動が仕上がりに影響することもあります。
さらに、大型ワークは段取り替えや搬送にも時間がかかるため、
加工そのものより準備作業の負担が大きいという現場の声も少なくありません。
門型加工機が課題を解決する理由
こうした大型加工の課題に対して、門型加工機は構造的なメリットを持っています。
① 安定したワーク固定が可能
門型加工機は広いテーブルを持つため、
大型ワークを安定して固定することができます。
複数のクランプポイントを確保できるため、
重量ワークや長尺ワークでも安定した加工環境をつくることが可能です。
② 剛性の高い構造
門型構造は機械全体の剛性が高く、
大型部品の切削時にも振動を抑えることができます。
そのため、重量ワーク加工でも安定した精度を維持することができます。
③ 段取り時間の短縮
大型ワークは移動や位置合わせに時間がかかることが多いですが、
門型加工機ではワークを固定したまま主軸側が移動するため、
段取り替えの負担を軽減し、作業効率を向上させることができます。
なぜフジ産業の門型加工機が選ばれるのか
門型加工機は多くのメーカーが製造していますが、
フジ産業の機械は現場の目的に合わせた設計を心がけています。
フジ産業の門型加工機は、いわゆる「オールマイティな標準機」ではなく、
ユーザーの加工目的に合わせて設計するオーダーメイド型の加工機です。
例えば、
- 必要な加工範囲
- ワークサイズ
- 主軸仕様
- 搭載する工具の種類
といった条件を整理し、本当に必要な機能だけを搭載する構成にすることで、
設備コストを合理的に抑えることができます。
一般的な大型加工機では、
オールマイティの用途を想定して高い仕様や精度を持たせることがあります。
しかしフジ産業では、
必要以上のスペックを持たせることで製造コストを上げるのではなく、
不要な部分にはコストをかけない設計を大切にしています。
その結果、
- 機械価格を抑えながら
- 現場に合った性能を持つ
という実用性の高い門型加工機を実現しています。
また、対話型タッチパネルの標準搭載というシンプルで扱いやすい構造により、
操作や保守の面でも現場で使いやすい機械になっています。
大型加工の安定性を支える門型加工機
フジ産業では、長尺加工機で培ってきた技術を活かし、
大型ワーク加工の現場に適した門型加工機の提案を行っています。
加工目的に合わせた設計により、
必要な性能を備えた最適な加工環境を構築することが可能です。 今後も、現場の課題に寄り添った設備づくりを通じて、
大型加工の生産性向上に貢献していきます。

