アルミ業界全体がNC長尺加工機導入の流れにありました

取締役専務 / 谷戸智樹 氏

アルミの窓枠や自動ドアのフレーム加工を手掛ける同社。大手メーカー様の製品を中心に加工を行う。
アルミサッシ業界の流れからNC長尺加工機の導入をご検討いただき、数年前旧工場時代に初号機を、新設工場に移った後に2号機をご導入いただいた。
機械化により量産、精度、技術継承など、あらゆる面で良い影響があるとお喜びいただいている。

アルミ加工業界がNC長尺加工機導入の流れにあった

Q、フジ産業を知ったきっかけはなんですか?

A、同じ山梨にあるサッシ加工会社様でフジ産業さんの機械を使用しているというのはお聞きしていて、それでフジ産業さんの名前は知っていました。
当時、傾向として「NC長尺加工機で加工しましょう」という流れがあったんですね。メーカーさんも加工店会でNC加工機導入を推奨していることもあって、そんな流れになっていました。

加工店会で会う同業者社さんと話をしてもNC加工機への転換が必須だと思いましたし、メーカーさんも正確な加工を求めていました。

Q、弊社の製品のどこに一番魅力を感じましたか?

A、一番は「スマート」というところですね。
いくつかのメーカーさんの機械も見せてもらいましたが、御社の機械が一番コンパクトでした。
以前の工場はスペースが狭く機械が大型だと入らなかったんです。
他社さんのはがっちりしていて、それだとスペースに収まらないので当時の弊社には向いていなかった。
その点、御社の機械は大型すぎず、機械に工場のスペースをあまり取られず設置することができました。
なので、初号機は(長いサイズの加工機は)置けなかったので2mのものを入れました。

Q、2号機は長尺のものをご購入いただいていますが、こちらはどういった理由でご購入いただいたのでしょうか?

A、初号機の時は工場も狭くて限りがあったのに加え、加工自体も短い製品だけだったので、そこまで長い加工機がいらなかったんですね。
しかしその後サッシのサイズが大きくなり2m以上の加工の必要が出てきたので2号機は長尺ものを選びました。

Q、長尺加工機は大きな買い物になると思いますが、導入するにあたって資金面での不安はありましたか?

A、弊社は初号機はリースで購入、2号機はものづくり補助金を使用して購入しました。ですので、特に資金面での不安はありませんでした。補助金の書類関係は作成が大変でしたけど(笑)。

精度、スピード、安全性、騒音、後継者問題、全てが格段に改善されました。

Q、導入後、作業性は向上されましたか?

A、だいぶ違いますね。以前と比べて格段に精度ももちろんですけど、スピード・安全性、後は騒音も改善されました。騒音については以前は古い機械を使っていたので「キーン」という音が耳栓していても聞こえて、ふらつくぐらいだったのですが、それもなくなりました。
あとはこれ(NC長尺加工機)なら、ワークをセットし加工スタートすればその場を離れて別の作業もできますしね。

ちなみに、今はこういうものを作っているのですが(A4の紙にラミレート加工した操作マニュアルを見せていただく)、そんなに製品について知識がなくても、専門的な加工技術がなくても、これを見てこの通りにオペレーターが数値を入力すれば誰でも加工はできるので、この点も非常に大きなメリットですね。
さらには、他の加工屋さんでできない加工品がうちに回ってきて、そこでうちが対応したことで、その後新しい加工品の注文が来たということもありました

Q、逆にこの機能を追加してほしい、この点は改善してほしいなどはございますか?

A、特にありませんが、強いて言うなら、数値入力ミスをして加工を始めてしまった際、ワークを突き抜けてクランプまで工具がいってしまったりして機械を傷つけてしまうことが何回かありました。
ですので、そのような状況になってしまった際、安全センサーとかカメラなどで機械がストップするような制御があれば嬉しいですね。

本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

今回インタビューを受けてくださった企業様はこちら

株式会社ブリング・夢屋

アルミサッシ加工会社。
大手メーカーのアルミサッシを多数扱う。
数年前に社屋も新設し、現在はより多くの加工品を手がけている。